JR灘駅から南西方向に神戸港まで貨物列車が走っていたことをご存知でしょうか?
その路線は、JR貨物専用線の「神戸臨港線」。2003年11月30日に96年の歴史に幕を閉じましたが、現在その廃線跡が「JR貨物臨港線廃線跡散歩道」として整備されています。

「JR貨物臨港線廃線跡散歩道」の入口は、阪神電車春日野道駅から東方向に5分ほど歩いたMEGAドン・キホーテ神戸本店の前あたり。歩道橋が国道2号線を跨いでいますが、その歩道橋の手前の「歩道公園」と呼ばれているところから北東に斜めに続く道が廃線跡です。

当時の線路がそのまま残されています。「神戸臨港線」という文字も見られます。

路線は東海道本線の東灘信号場(現在の摩耶駅)から分岐し、国道2号線を跨いで神戸港駅まで単線で繋がっていました。国鉄時代、廃止されずに残った神戸港駅は2003年12月1日をもって廃止され、その業務は、須磨区大池町にある山陽本線の貨物駅、神戸貨物ターミナル駅に委譲されました。

ノスタルジックな光景ですね。
かつてここを列車が走っていたことを思い出させてくれます。

橋梁部分には架線柱がそのまま残され、まさにこの上を列車が走っていたことを証明しているかのよう。歩いているとなんだか不思議な気分に。

この先の約200m区間には、神戸市立科学技術高等学校の鉄道研究会が作製したミニSLの線路が敷かれ、運転を行うイベントが何度か開催されています。

(写真:神戸市公式サイトより引用)
また、この区間には、近隣の住友ゴム工業が寄贈した桜の木が約100本が植樹されているので、桜の季節に訪れるのもおすすめ。

ミニSLの線路の区間にも当時あったキロポスト(距離標)などが残されています。

「JR貨物臨港線廃線跡散歩道」の終点から山側へ歩き、JR灘駅を越えると、横尾忠則現代美術館や神戸市立王子動物園があります。JR灘駅から海側を歩くと、「ミュージアムロード」を経て兵庫県立美術館へと続きます。
廃線跡散策と併せてミュージアム巡りするのもおすすめです。




山側から海側の方向に「JR貨物臨港線廃線跡散歩道」を歩いてみたい方は、JR灘駅、または阪急王子公園駅を起点にしましょう。

いかがでしたか?
神戸市民でも、かつてこんなところに列車が走ってたことをご存知ない方も多いのでは?
輸送手段の主役がトラックへと移り変わる中、路線は廃止されましたが、神戸港が盛況を極めていた往時を偲ばせる「JR貨物臨港線廃線跡散歩道」は、昔の神戸の面影を感じさせてくれる数少ない場所の一つです。
鉄道マニアの方はもちろん、鉄道好きなお子さんにも人気です。ぜひ周辺を散歩がてら訪れてみてくださいね。
施設情報
名称:JR貨物臨港線廃線跡散歩道
住所:兵庫県神戸市中央区脇浜町1丁目周辺
アクセス:阪神春日野道駅から徒歩約5分、JR灘駅すぐ、阪急王子公園駅から徒歩約10分
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